不敬ですね。

貴様如きが、そのような口を叩けるとでも?

弁えるがいい。

兄上を貶めるなど、仮に兄上自身が許そうとも、私が許さない。

 

貴様になどくれてやるものか。

この命すらも、我が兄のものだ。

 

Regulus A Black

獅子の心臓(こころ)を持つ、

光闇統べる黒き蛇の王

 

名前の意味・伝承上記煽り文の理由(つか、言い訳)

“レグルス”

獅子座の心臓にあたる赤い星。

ラテン語では「小さな王」を意味し、バジリスクのラテン名。

別名、「獅子の心臓」(Cor Leonis)と呼ばれる。

学名はα Leonis(略称はα Leo)。全天21個の1等星の中では最も暗い。黄道上の唯一の1等星で航海位置の計測の基準となる常用恒星。

Marcus Atilius Regulus:ローマの有名な殉教者。彼の物語の1場面、ローマのために遅効性の毒を飲んだはずがじつは嘘だったというくだりがある。

また、堕落した天使(a fallen angel)の名前でもある。

“アルクトゥルス”

うしかい座の星の名前。アルクトウロス(ギリシャ語)のラテン読み。

意味は"熊の番人"。北斗七星(大熊座のしっぽ)のそばに見えるから。

ギリシャでは、アルクトウロスが明け方に昇る時期に地中海が荒れて多くの船乗りが

死んだ為、海で死んだ人々の墓石には"Arcturus"と刻まれている

 

容姿

シリウスによく似ているが、こちらの方が人間味がある。

原作では線が細いとあったが、あれは成長期前だったということで。

成長期が遅かったレグルスは、後々シリウスと同じくらいに(むしろ、細身で虜囚生活の長かったシリウスよりは体格いいです)

 

性格その他

先の先まで見通して、熟考し自分がどう動くかを決める冷静沈着参謀タイプの策略家。(兄上が関わると、その限りでは無い)

というか、シリウスの我儘し放題のフォローに回っているうちに、そうならざるえなかった。

兄と同じで根は激情家なので、切れると怖い。後先なりふり構わず暴走を起こすこともしばしば。

だがしかし、賢君賢帝賢王と呼ばれ、歴史に名前をのこせる、絶対。

 

シリウスのみに従順な高潔なるブラックの統括者

支配者というか象徴たる兄にかわり、実際に取り仕切ってるような手合い。

誰にでも丁寧な物言いと態度をとるが十分に誇り高く、兄以外には膝を屈することのない小さき王。

純潔の血とブラックたる事に誇りを抱き、それに相応しい己であることを科している。

否、むしろ、シリウスに相応しいように、が正解。

 

シリウスにとって、弟で唯一の家族で、臣下で、伴侶。(他は血族であって、家族では無い)

肉体関係はばっちりあります。

本人物凄く幸せだし、殆ど気付く人間もいないが実はシリウスの一番の被害者

シリウスが両親からもらえなかった、家族としての愛情を欲して、自分が与える事によってそれを返される事を見越して愛情たっぷりに付きっ切りで育てた弟。

マインドコントロールよろしく愛してると囁いて抱きしめてキスを繰り返してずうっと一緒に過ごしていた。寝るのも一緒、お風呂も一緒。常に手を繋いで歩いてました。

見事にシリウスの望みどおり、シリウスだけを愛して世界とする極度のブラコンの兄上至上主義者に成長。

そんな風に幼い頃は、兄弟二人の箱庭でただ幸福に過ごしていた。

 

生まれたときからシリウスがいて、シリウスを見て育ったので他人はジャガイモやカボチャくらいにしか見えない。

母親や従姉妹達といった血縁はシリウスに似てるので、ちょっと劣るけど人間には見えてるらしい。

 

愁い顔や、真面目な表情を常に浮かべていて、女生の心を騒がすが考えているのは常時兄上の事。

兄上以外に使うキャパは限りなく低い。

ちなみに、「憂愁の王子さま」とかよばれてたり(爆笑)

 

そんな事はありえないと知ってはいるが、シリウスに嫌われるのを怖れるあまり逆らえない。

なのでシリウスから自分の変わりにお前はブラック家に残って、当主になれと言われた時に泣く泣く従った。

捨てられたのではなく、置き去りにされただけと言う事は分かっていても、傍に入れないのが随分苦痛で寂しいと日々枕を濡らす。

レグルスに子供が出来て、その子供がブラックを継いだら家を出てもいいと言われているので卒業と同時に結婚してさっさと子供を作ろうと企んでいる。

しかしヴォルデモートの一連の騒動で、婚儀が伸びて結局計画は水の泡。

その辺りでもうだいぶヴォルデモートを怨んでる。

 

世界なんて広げず、ずっと二人きりの箱庭で過ごしていたかったと心の底から思っている。

幸福な囚れ人

 

対人関係

高貴なる者の義務という言葉がありますが、レグルスは心底からこれを発揮できる人物。

弱者に対して優しさと思いやりが持てる。この辺、シリウスとは正反対。

シリウスは弱者の気持ちが分からない、理解しない。

これがレグルスの名前の意味にあるような、「獅子の心臓」グリフィンドール的な所かと。

ただ、これもシリウスの存在によるところが大きいです。

フォローに回ってたり、兄に変わって周りに配慮しなければならない、というものもありましたが、自分自身がシリウスより劣る存在であった、と言うことが一番。

反感を持つ隙間が無いほどシリウスを盲愛しているレグルスでも、やはり自分が下位に立っている、と言う自己認識はあったはず。

よって、同じように弱い者、下の立場にある者の気持ちが思憚れるレグルスは、彼等には寛大であり、気をかけてやる優しい主君です。

この辺、前途のシリウスの名前に込められた、バジリスクを孵化させる者、というのから来てます。(まぁ、原作者さまにしてみれば、シリウスによって、純血主義から目覚めるとか、そういったことなんでしょうが)

(ここでクリーチャーにはブラック婦人も優しかったという件なのですが、当サイトのブラック婦人はレグルスよりもどちらかというとシリウスよりな感じす。なので、下の者には暴君なんですが、シリウスがレグルスに求めた、一般的な家族の情愛を、ブラック婦人は自分が幼い頃からずっと傍にいて献身的に仕えてくれていた、クリーチャーに求めました。昔の貴族とかで、滅多に合わない実の両親よりも、傍にいた執事などに親しみを持ち愛情を抱くという話しは(真偽はともかく)よく聞きます。なので、そういった現象がブラック婦人とクリーチャーの間に起こっていたと推測)

なーのーで、ヴォルにはめちゃくちゃ批判的。大嫌いです。

 

シリウスと正反対に、周囲に対する配慮はしっかりと身に付いているレグルス。

ただし、これはあくまでもシリウスのフォローに回っていた為に、後天的に身に付いたものである。

お気遣いは完璧なのだが、やはりその配慮もシリウス同様何処か高慢で独善的な部分がある。

己が一番がブラックのお家芸なのですが、レグルスの場合シリウス至上主義です。

兄上にのみ絶対服従。

兄上の横暴は許せても、他人の横暴は許せないレグルスです。

兄の望み通りに事が進むように万事手配し、兄の巻き起こした騒動の後始末も進んでやります。(ホグワーツでの悪戯等は範囲に含まれない。あくまで、ブラック家関連・シリウス個人で引き起こした問題等)

最愛の弟、最も忠実なる家臣にして、最良の伴侶

それがシリウスにとってのレグルス。

 

最も輝かしきを兄に持ったが故に黒き呪縛に囚われ、

逃れるを望まなかった哀れなる弟

 

補足(捏造妄想が過ぎる)

最終巻ネタバレを呼んで、ちょっと修正を余儀なくされたレグルス死亡時の話し。

あの最後に、ブラック家の気高さ、誇りを見たのですが、うちの兄上至上主義のレジーがどうしたらこんな道を選ぶのかと…

で、考えました。

 

ヴォルにはめちゃくちゃ批判的、大嫌いなレグルス。

しかし愛しの兄上のお役に立つため、情報を得るため彼の最悪ぶりを眼にしても素知らぬ顔で我慢して(ポーカーフェイス得意です。だってブラックの人間は、そうそう感情を顕わにしてはいけないのです。みっともない)恭順を示します。

ヴォルを信用させるために、嫌でしたがクリーチャーも貸し出しました。

あんま気持ちの良い仕事をさせるつもりはないんだろうなと予測はしつつ、まさか、あんな事をクリーチャーに対してするなんてまったくもって予想外。

こーこーで、ぶち切れましたレグルス・ブラック17才。

兄上の横暴は許せても、他人の横暴は許せないレグルス・ブラック17才。

此処で引き下がっては自分を信じ従ったクリーチャーへの裏切り。

忠誠と敬愛を捧げられしレグルス(小さな王)の名折れ、魔法界の誇り高き王族(最強)とまで唄われたブラックの名が廃る。

今まで裏切りがばれないよう、密かに地味〜に大人しく行動していたのから、猛然と攻勢に出る。ベラやらなんやらから積極的にいろいろ情報を集めて、例のロケットがホークロックと突き止める

しかし、そんなに急いで情報収集したので、誰の口からもれるかわからない。

この行動だって知れるだろう。そしたら危険だし、容易に身動きは取れない。

判明し確信に至った時点で即断実行。(この辺はシリウスと同じ血を感じる)

ついでにいい加減ヴォル様の傍にいるのもうんざりしたので、この期に行方を眩ますことに。

後はクリーチャーの語った通りの行動にするも、ここからが当サイトのレグルスの本領発揮。

高貴なるブラック家。古くから毒殺なんてお手の物

そりゃもう、毒物に精通してましてよ?

当然抗体もばっちり。

なんで、敢えて死んだふりをすることによって、追跡者の手を逃れたというのが真実。

すり替えを行ったことが、万が一クリーチャーの口から漏れたとしても、この状況なら完全に死んだと思われる。

よって、晴れて自由の身。(勿論逃げ隠れはしますが、ずっと楽に)

こうして見事行方をくらましました。

突然行方を眩ませたレグルスを当然ヴォル様も怪しんだでしょう。暫くしてその直前の行動に気づき、裏切ったと断じたヴォル様が、死喰い人に見つけ出して殺せという発言をします。死喰い人の皆さん、手柄をあげるチャンスと張り切ります。ベラなんて、怒り心頭。

で、潜伏中のレグは、これはまずいな。と思いました。

クリーチャーの方はばれてないから、ホークロックは大丈夫だろう。なら、自分が死んだっていう証拠を作っておかないと。

と、わざと死喰い人に見つかって、闇の印が浮いた左腕を敢えて攻撃を受けて切り落とし(こんな物もういらない)、そのままやられたふり。

こうしてレグルス19才死亡説が誕生。

シリウスはこれを聞いて、馬鹿だなといったんです。

なにも其処までする必要ないだろうに、毒だってクリーチャーに飲ませれば良かったのに。って。

でも、其処が愛しいとも思いました。

こうして完全に自由の身となったレグルス。

ただ一つ彼の誤算は母のことでした。

兄上以外にあまり激しく執着してなかったレグルスですが、母への愛情だってあります。

世間一般的とはちょっと違うかも知れませんが、ブラックの血族愛はかなりの物です。フィニアスの言動から、「裏切りの血」と言って憚らないシリウスに対しても、まだ愛情が残っているのが伺えます。

そして母は、シリウスのように途中に裏切ることなく、一族の意思通り、己の願い通りに成長してくれていたレグルスに縋っていた。

それを突然失い、おまけにこれで今まで頑なに守ってきたブラックの直系が絶えてしまったのです。夫(兄)も同時期に死んでしまいました。もしかしたら、レグルスの裏切りが発覚して、見せしめとして処分されたのかも知れません。最後の希望も残されていない。シリウスには望めないのです。彼女は、ブラックのために生きてきた。これは、彼女のアイデンティティの崩壊です。

母がこうして精神に異常を来してしまうのまで、流石のレジーも予測不可能だったでしょう。

しかし今更出て行けないし(レグルスが生きてるのを知って、母が快復したら、当然なにがあるのかって勘繰られます)、腕を落としたので、魔法で当たらし腕を付けていたとはいえ、回復には時間かかりましたしねぇ・・・。

まぁ、この辺り仕方ないと諦めて、意識を切り替えシリウスとイチャイチャしてようかなーと思ってたらあんな事になりました。

しかし、この場合だとレジーが黙ってシリウスをアズガバンに入れたまんまなんて事はなくなってしまうので、この案は…とか思ったところで閃いた。

 

人生初めての挫折で、激情からピーター殺して(と思い込んで)落ち着いたところで捕まってアズガバンに入れられてしまったけど、親友を守れなかったなんて、むしろ俺の提案のせいで…って鬱って引きこもりになったシリウス。(おかげでレジーからきちんと説明されてたロケットのことも忘れたよ!その前はどうやって壊すかなーとか考えてたのに!!)

怪我と毒と、闇の印を腕ごと切り落としての快気を測って潜伏していた弟が全快して

「遅くなって申し訳有りません兄上!ああ、御労しい。すぐにお助けします」(君の方がよっぽど大変だったんだよ、レジー)

といった所で、

「いい、レジー…ジェームズもりリーもハリーも守れなかった俺には此処が相応しい…私は此処にいる。お前は戻るがいいよ、レジー」

とかって拒否られてしまう。

どうにか説得を試みるも、思い込んだら一直線な兄上は聞き入れてくれず。

泣く泣く引き返し、半年に一回面会に(勿論忍び込んでます)

しかし兄上一筋、兄上しか考える事の無いレグルスは、この会えない期間を無駄にしませんでした。

潜伏しながらも、前前から用意してた個人資産で(行き当たりばったりで、生きるのに金銭が必要だなんて思ってもいないお坊ちゃまシリウスとは違うのです)生活。

それを元出に、マグル界、魔法界両方でその才覚によって一財産ならぬ、十財産くらい築きます。

「兄上に不自由を強いるわけに参りませんから」

自分が砂を噛んでも、兄上にはお菓子を。そんな人ですレグルスは。

そうして月日は早流れ、ある日優雅にモーニングティーを飲んでいるところに(当然考えているのはシリウスこと。ああ、此処に兄上がいらっしゃったらとか)シリウス・ブラッグ脱獄の方を放っている密偵というか、下僕妖精みたいなのからうけて

 

「兄上ー!!あんたなんばしよっとー!?」

「思い立ったら一直線。後先考えず即決即断即実行なのは知ってましたけど、兄上ー!!」

 

と流石のレジーも茶を拭きそうになりました。

出たいんなら言って下さればバレないよう身代わりだって用意して差し上げましたよ!!

みたいな。(問題はそこか、其処なのか)

慌てて多分ハリーの所へ行くんだろう兄上を追っかけますが、色々後手後手に。兄上の事となるとてんパるから。

逃亡中のシリウスとちょこっと会って、騎士団戻るー実家帰るーって言うのに、分かりました仕方有りませんねと再び涙を飲む。

通信くらいはしてるけど、全く会えない日々に苛々もんもん

んでもって、ハリーからお許しも貰って、素が出てきたシリウスも我儘と傲慢のムシが疼きだし、色々不平不満をぐちぐち言い募るのに、大丈夫かなと心配してたら案の定。

三度目の正直。

二度ならず三度まで。

兄上至上主義、命令に逆らう事なんて考えられない弟も流石にぶちきれました。

なんてったって命の危機です。

ベラの攻撃受けたシリウスを咄嗟に隠して、混乱に乗じてそのまま掻っ攫って来ました。(うん。実は姿隠して今回も着いて行ってたんだ)

治療しながら、説教かまして、もう出して差し上げません、言う事聴きませんと宣言。

いままで自分に対して怒ったことの無い弟の激昂に兄上びっくり。え?レジー?みたいな

結局寝台に括りつけられて身動きできない。おまけに薬ってか、薬香までかがされて意識朦朧時間間隔なくなりました。

しかもべったべたに甘やかされて、心配いりません大丈夫ですって囁かれて、レジーが言うならそうかなーとかもう根があまえっこなもので。

ハリーが心配だとかうわ言いいつつ、撃沈。

レジーはハリーたちが必死こいてロケット探したりしてるのに、兄上言い忘れてたんだろーなー、むしろ存在そのもの忘れてますねって分かってるけど、兄上はいるし関係ないかと放置。

長年の苦節はこの日々のためにあったんだとばかりに幸せ満喫。

そのままヴォルデモートが倒されて、平和になったとこに、ハリーに会いに行きたいと言われて、まあ、別に危険は無いしもういいですよと連れ立ってご挨拶。

みんなの度肝を抜いて、遠慮無く人前でいちゃつきながら牽制。

 

世界は自分を中心に回っている兄と、兄上が世界の弟はこうして末永く幸せに暮らしましたとさ。

 

≪ネタバレ前原案≫

シリウスの役に立とうと、情報を得る為にヴォルデモートに恭順を示し死喰いに。

しかし途中でその反逆を見破られ殺されかかる。

致命傷になる深い闇の呪いを受けるも、その場から逃れシリウスの元へ。

そこで兄の手に掛かって死ぬ事を望む。

 

「我が生殺与奪を握るは真の黒たる我が兄のみ。貴様如き混血の下賎な輩に、この命くれてやれようか?」

 

「私は兄上の物です。この命も何もかも、他にくれてやるつもりは有りません」

 

「ですから、兄上。どうか」

 

とかの台詞を話の中でそのうち言わせたいです。

 

しかし肉体が死んでも、実は魂だけとなってシリウスの傍にいたり。

だって幽霊とか、絵の中で人格もって生きてる人とかいるじゃないですか。

あれはなにかの魔法で、絵に魂を宿してると妄想。写真みたいな擬似人格だとかいわないで下さい。

絵の中は幽霊世界だ!(ということでお願いします)

なので魂だけになって誰にはばかる事無く兄の傍に。

ただし、ヴォルデモートの闇の魔法で魂も大分疲弊しているので、癒す為に長い間休眠状態に。

自由に動けるようになったのは、シリウスがアズガバンに居たときくらいだと思ってください。

シリウスが正気を保てたのは、レグルスのおかげも強いです。

 

 

結論

なににしろ、バカップル黒家弟兄は幸せになるんだね。